音楽アプリ「Spotify」には、無料版があります。「音楽を楽しみたいけど毎月料金を支払うほどではない」、「Spotifyを利用しようと考えているけど無料版と有料版の差がまだわからない」という方のために、この記事では無料版Spotifyのいいところと残念なところを10点紹介していきます。

無料版「Spotify」は、他の音楽サービスと比較すると快適な面や、勝っている面も多数ありますが、やはり有料版と比較すると少し快適性で劣る点があります。この記事で紹介する「無料版「Spotify」のいいところ、残念なところ」は検討する際の手助けとなるのではないしょうか。

「Spotify」いいところ1:無料で利用できる

「無料版が無料で利用できるというのは、当たり前のことじゃないか」と思われる方も多いでしょうが、実際に他の音楽サービスと比較してみると、「AWA」「LINE MUSIC」「Google Play Music」と比較してみると違う点があります。

「AWA」「LINE MUSIC」「Google Play Music」は30日間のトライアル期間が設けられていますが、トライアル期間が終了すると、「AWA」の場合は無料会員でもプレイリストの視聴は可能ですが、ひと月に60分までという制限があります。

「LINE MUSIC」の場合、無料会員は楽曲をフル視聴することはできません。「Google Play Music」の場合は、クラウド上に保存した手持ちの楽曲のみ視聴可能です。

「Spotify」の有料会員のトライアル期間は7日間ではあるものの、無料会員のままでもずっとサービスが利用できます。有料版と異なって利用できる機能に様々な制限がありますが、特に気にならない、我慢できるという方には無料で使用できるというのは大きなメリットとなるでしょう。

「Spotify」いいところ2:デバイス間の同期が強力

Spotifyは利用しているデバイスに関係なく、登録したアカウントのログインだけで利用することができます。

1つのアカウントで複数のデバイスにログインすると、あるデバイスで再生されている楽曲データが自動的に同期され、新たにログインしたデバイスでも再生ができるようになっています。

スマートフォンやタブレット、パソコンなど日常で複数の端末を利用している場合でも、この同期機能を活かせば、自宅のパソコンやタブレットで再生していた音楽を、外出先でもスマートフォンで楽しむことができます。

また、自宅においても部屋の移動など、PCで聴き始めた音楽の続きをスマートフォンで聴くということもできますし、スマートフォンをリモコン替わりにして操作することもできるので、スピーカーやアンプなどの環境が整っている方には、この機能は非常に便利です。

「Spotify」いいところ3:全トラック視聴可能

他の音楽サービスだと、視聴可能な楽曲の数が限られている場合や、仮に視聴可能であってもサビの前の30秒程度しか再生できない場合など、無料版だと楽曲のフル再生が制限されていることがよくあります。

しかし、「Spotify」は、「Spotify」にあるすべての楽曲を視聴することが可能となっています。利用可能な楽曲数は4000万曲で、アーティストが日々新曲を発表しており、その新曲が続々と追加されて行っているので、曲数は増えていっています。

他の音楽サービスと比較しても全く劣ることのない数です。

他の音楽サービスでは利用できない楽曲やアーティストのものも含まれていることがあるので、まずは自分が好きな曲、アーティストのものが利用できるかどうか確認してみましょう。有料版にすることなくすべての楽曲を利用することができるというのは「Spotify」の強みの一つでもあります。

「Spotify」いいところ4:プレイリストが豊富

「Spotify」というサービス自体がプレイリストに長けており、最大の特徴となっていますが、無料版でも有料版と変わらず同じサービスを受けることが可能です。

「Spotify」では「Early Noise」というプレイリストが公開されているのですが、このプレイリストをフォローしておくと、常に「今流行っている最新の曲」を聴くことが可能になります。世界各国での人気ランキングを反映したプレイリストも公開されているので、日本国内でなく世界での流行も気になる方には最適なサービスとなっています。

また、検索機能においても、ジャンル・シーン別プレイリストや影響力のあるDJ・コンポーザーのプレイリストなど非常に豊富なプレイリストが公開されており、すべて視聴可能となっています。

アーティストや音楽メディアが作成したプレイリストも多数公開されているので、気に入ったプレイリストも見つかることでしょう。今の気分にあった曲を聴くことができるだけでなく、今まで聞いたことのなかった曲にも出会う機会が増えます。

「Spotify」残念なところ1:強制シャッフル

無料版「Spotify」を利用してスマートフォンで音楽を再生する場合、「シャッフル再生しかできない」という制限があります。有料会員になるとこの制限は解除できますが、無料である以上は仕方ないといえます。

「Spotify」をスマートフォンにインストールしてみると、シャッフル再生しかできない別のアプリと化してしまいます。

例えば、プレイリストXに20曲入れていたとして、その1~20までの20曲の中からランダムで選択された曲から再生されます。もちろん、その次に再生される曲を選択することもできません。「自分の好きな曲を好きなように選んで聴くことができない」という不便さ、ストレスは大きいでしょう。

「いつもとは違う順番で聴くことができる」とポジティブに捉えることもできますが、そう捉えるのであれば、順番を変えたいときにだけシャッフル機能をONにすることができるようになる方が便利ですし、所詮「自分の好みの曲しか流れないラジオ」に過ぎないということになります。

「Spotify」残念なところ2:スキップ制限

「残念なところ1:強制シャッフル」で紹介したように、無料版「Spotify」だとプレイリスト内の楽曲がランダムに再生されてしまいます。

「プレイリストの中でスキップを繰り返して目当ての曲に行けば良いのでなないか」と考えがちですが、スキップできる回数に制限があります。スキップが出来なくなってしまうと、再生中のプレイリストでは、ただひたすら曲を聴く羽目になってしまうので、非常に使い勝手が悪くなってしまいます。

プレイリストの工夫で回避可能

対策としては、「1曲だけを入れたプレイリストを作成する」ということです。プレイリスト内の曲が1曲だけであれば、プレイリスト内での強制シャッフルに関係なくその曲を再生することができるようになるので、特に気に入っている曲があるという場合には、有効な対策です。

「Spotify」残念なところ3:広告が再生される

無料版には、広告があります。「Spotify」は音楽サービスなので、通常の広告は、画面上に動画が再生されるという形式ではなく、音声が流れるという形式です。

「YouTube」のように再生している途中で広告が割り込んでくるということはありませんが、曲と曲の間に広告が流れます。無料版なので、広告があるということは覚悟せざるを得ない気がしますし、広告自体も音楽に関係しているものが多い印象があるので、広告の好みは人それぞれあるでしょうが、非常に不快に感じる広告が延々と再生されるということはないです。

また、広告の中には、「広告はもう聴きたくない? この短いビデオを見れば、もれなく30分、広告ナシで音楽を楽しめます。」といういわゆる「アタリ」が存在します。この広告さえ見てしまえば、有料会員のように快適に楽しむことができるので、有料版でないと多くの時間を無駄にするということはなさそうです。

「Spotify」残念なところ4:オススメ楽曲が再生される

「Spotify」がオススメの楽曲を紹介してくれる機能です。一見、非常に良い機能のように思えるのですが、非常に厄介な機能となっています。

このオススメ楽曲は、いわば楽曲全部が一種の広告のようになっており、「デメリット:スキップ制限」で紹介したように、スキップが制限されている場合だと、オススメ楽曲を最後まで聞かなければならないということがしばしば起きてしまいます。

オススメ楽曲がまだ3~5分であれば、我慢できないこともないのでしょうが、このオススメ楽曲が当然のように10分を超えてくることがあり、スキップできないというような状況に陥ってしまうと使い心地は最悪です。

また、オススメ楽曲が連続で再生されるということも起きるので(明確な条件は不明ですがプレイリストをすべて再生し終えた後など)無料版のオススメ楽曲の機能は使い心地を悪くしてくるものとなっています。

プレイリストの移動で回避可能

対策として、「プレイリストを移動する」という方法があります。「同じ曲の入ったプレイリストを複数作成する」ことでオススメ楽曲をスキップすることなく回避することができます。

プレイリストの数が増えてしまうので管理は多少面倒になってしまいますが、オススメ楽曲に10分近く取られる可能性があることを考えると、何らかの対策をとっておいた方が良いです。

「Spotify」残念なところ5:オフライン機能が利用できない

「Spotify Premium(有料版)」では、楽曲をダウンロードすることができ、オフライン環境でも音楽を再生することができますが、無料版だとこのオフライン機能を利用することが出来ないようになっています。

外出先で音楽を再生しようと思うと、通常の携帯回線を利用することになり、通信量が増えるので、毎月通信制限で不便な思いをしている方には、無料版は負担になると考えられます。

格安SIMなどで通信容量に余裕がある、自宅でWi-Fi環境下での再生をメインに利用しようと思っている方には、オフライン機能の有無自体は、大きな影響はないと考えられます。

「Spotify」残念なところ6:音質の選択ができない

無料版は音質の選択ができないようになっています。無料版の音質は「標準音質(約96Bit/秒)」のみとなっています。有料版であれば「高音質(約160bit/秒)」、「最高音質(約320bit/秒)」の選択も可能となっています。

「標準音質(約96Bit/秒)」については、「音がこもった感じがする」や「音の響きが足りない」など聴く人や再生する音楽、音楽を再生する環境(スピーカーやイヤホンなど)によって一概に良し悪しは言えないです。

無料版では「標準音質(96Bit/秒)」しか選択できないようになっているので「デメリット:オフライン機能が利用できない」で紹介したことを考えると、通信量には優しいと考えることもできますが、自宅などで通信量を気にせずに利用できるときに音質を上げることができないのは不便です。

また、「イヤホンにこだわっている」、「音質にこだわりたい」と考える方の中にも「月額980円(一般の場合)を支払ってまで音質を求めない」という方もおられるでしょうから、ここではデメリットの一つとして紹介させていただきましたが、結局「利用する人による」ということになります。

「Spotify」いいところ、残念なところのまとめ

いいところ 残念なところ
無料で利用できる
デバイス間の同期が協力
全トラック視聴可能
プレイリストが豊富
強制シャッフル
→プレイリストの工夫で回避
スキップ制限(プレイリストの工夫で回避)
広告が再生される
オススメ楽曲が再生される(プレイリストの移動で回避)
オフライン機能が利用できない(通信量次第)
音質の選択ができない(音質にこだわるか否か)

結局、無料版「Spotify」は使えるのか?

今まで無料版Spotifyの良いところ、残念なところを紹介してきました。この記事で挙げた点を考えて判断すると、「音質の選択ができない」「オフライン機能が利用できない」この2点をデメリットと感じることのない人は使えます。

「強制シャッフル」、「スキップ制限」「オススメ楽曲」については、回避できる方法が多少は存在しているので、「月額料金を払うほどではない」と考える人も使えないことはないです。

ただ「無料で利用できる」というのが最大の良い点であり、他の音楽サービスではあまり見ることができないものなので、「強制シャッフル」、「スキップ制限」「オススメ楽曲」の3点を考えても十分良いサービスなのではないでしょうか。

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