最近「格安SIM」という言葉をよく耳にしますよね。「格安SIMって何?」なんていまさら人に聞きづらいと感じていることもあると思います。

実は、すでに格安SIMを利用している人は、約2割にのぼっており、格安SIMは携帯契約の選択肢として一般的になりつつあります。

このページでは、皆さんが格安SIMとは何かを分かった上で、安心して格安SIMにすべきかどうか決めていただけるように、わかりやすく格安SIMとは何かについて説明します。

格安SIMの仕組み

格安SIMとは、簡単にいうと以下の通りです。

ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯会社と比べて、格安にデータ通信が行えるSIMカード

まずは、「そもそもSIMカードとは何か」「実際にどれくらい安くなるのかとその理由」についてご説明します。

SIMカードとは「データ通信をするためのカード」

下記のものがSIMカードです。スマホでメールやインターネットをするためには、このSIMカードが必要不可欠なのです。

SIMカード

今みなさんがお使いのスマホの中にこのようなものが入っています。これをスマホから抜くと、データ通信ができなくなり、スマホはデータ通信ができないただのハコになります。

格安SIMとは「通信料が格安のSIMカード」


みなさんがドコモやauやソフトバンクのスマホを買う場合は、スマホを買うと同時に、このSIMカードもそのスマホの中に入った状態で手渡されます。

格安SIMとは、このようにドコモなどから渡される通信料が高価なSIMカードではなく、ドコモなどから回線を借りた業者(MVNO)がドコモなどに比べて低価格で提供しているSIMカードのことを言います。

格安SIMなら月々の携帯代金が半額以下

大手携帯会社であるドコモ、au、ソフトバンクの場合、端末代を除いたとしても毎月6,000円前後の通信料がかかると思います。

一方、格安SIMの場合は、毎月の料金は電話を多用しなければ高くとも3,000円前後になり、つまり、月々の料金を半額以下に抑えることが可能となります。

格安SIMが安い理由

ドコモやauやソフトバンクが設備投資にお金をかけるのに対し、格安SIMを売っている業者の場合は、その回線をドコモなどから借り受けているだけなので、格安。
そのため、回線を整備するための設備投資費を大幅に削減することができます。

また、ドコモやauやソフトバンクなどと違って基本的に携帯ショップがないため、大幅に人件費を削減することもできます。だからこそ、格安SIMを売っている業者はドコモなどと異なり格安でSIMカードを販売することができるのです。

格安SIMの注意点「SIMロック」


格安SIMを購入したときに、一番注意しなければならないのが「SIMロック」です。

SIMロックとは

契約した端末に、他社のSIMカードを挿しても通信ができない機能制限のことです。

例えば、ドコモで買った端末はドコモのSIMカード、auで買った端末はauのSIMカード、ソフトバンクで買った端末はソフトバンクのSIMカードでしか原則使えることはできないということです。

SIMロックに注意した格安SIM業者選びが必要

格安SIMを契約するためには、いま端末を契約している会社に合わせた格安SIM業者選びが必要です。

  • ドコモ端末を持っている人⇒ドコモ系業者
  • au端末を持っている人⇒au系業者
  • ソフトバンク端末を持っている人⇒SIMロックを解除する or SIMフリー格安スマホを買う
<ドコモの端末を持っている場合>

ドコモで購入したドコモ系端末であれば、b-mobile、BIC SIM、DMM mobileなどのドコモ系業者で格安SIMを購入した後、データ通信を行うことができます。

ドコモ系業者とは、ドコモから回線を借りている格安SIM販売業者のことです。ドコモで購入したiphone6をこのような業者の格安SIMで使うことが可能となります。

ドコモから格安SIMに乗り換え(MNP)徹底解説!お得な方法とは

<auの端末を持っている場合>

auで購入した端末au系端末であれば、mineo(マイネオ)やUQ mobileなどのau系業者で格安SIMを購入した後、データ通信を行うことができます。

au系業者とは、auから回線を借りている格安SIM販売業者のことです。もっとも、例外としてauで購入したiphone6はau系格安SIMで使うことはできません。

auから格安SIMへのMNP(乗り換え)する方法を徹底解説

<ソフトバンクの端末を持っている場合>

ソフトバンクについてはソフトバンク系業者は今のところないので、ソフトバンク端末しか持っていない人はその端末ではドコモ系業者、au系業者を原則利用することはできません。

しかし、ものによってはSIMロックを外せる場合もありますので、ご自身の端末のSIMロックを外せるか調べてみましょう。
このようにソフトバンクで購入した端末であってもSIMロックを外してSIMフリー端末にすればドコモ系やau系の業者で格安SIMを購入した後データ通信を行うことができるようになります。

なお、ソフトバンク端末を持ってはいるもののSIMフリー端末ではない場合はZENFONEなどのSIMフリー格安スマホを買うことでも格安SIMを利用することができます。

ソフトバンクから格安SIMへ乗り換え(MNP)する方法を徹底解説

格安SIMの3つのメリット

とにかく月額料金が安い

プランや通話時間にもよりますが、通話をしない場合は端末代を除いて高くとも月々3,000円程度に収まります。月々の携帯代金の平均額が6,500円であることを考えると、とてもお得です。

さらに、格安SIMの中でも、「ワイヤレスゲート」などデータ通信のみの月額480円のプランなどもあります。ただし、SMS(ショートメッセージ)が使えて、通話もできるSIMカードを選んだ方がいいです。

なぜなら、SMSが使えないと、アプリなどの認証ができないことがあるからです。そして、通話ができないといざというときに110番通報ができないなどの問題があるからです。

2年縛りがない

ドコモやauやソフトバンクなどのスマホの場合、契約してから2年以内の解約は、解約手数料が9,500円取られます。しかし、格安SIMでは、契約の縛りがあったとしても6ヶ月や1年の期間なので、状況に応じて柔軟に契約内容を見直すことができます。

様々なプランがある

大手キャリア場合と異なり、格安SIMの場合は環境に応じて様々なプランを選ぶことができます。つまり、音声通話サービスの有無やデータ通信量の大小やデータ通信速度の速さなどに応じて様々なプランを選択可能です。

具体例をあげると、ドコモなどのデータ通信定額プランだと2GB、5GB、10GBの容量しか選べませんが、格安SIMであれば、3GB、4GBなどのプランを細かく選ぶことができます。

格安SIMの3つのデメリット

以下では、格安SIMの主要なデメリットについて簡単に説明します。もし、より詳しく知りたい場合は、「後悔しないために!格安SIMの全デメリットと3つの注意点」の記事をご覧ください。

通信速度が遅くなる場合がある

格安SIMを販売している業者はドコモなどから回線を借りているため、基本的にはドコモなどと同様の通信速度が出るはずです。しかし、必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、そもそも格安SIMを販売している業者は、ドコモなどからキャリア回線を間借りしています。全ての回線を借りているわけではなく、借りている回線はほんの一部に過ぎません。

そのため、間借りしている回線の許容範囲を超えるような形で利用者が一斉に高速データ通信を行うと通信速度が遅くなる場合があります。

具体的には、以下の時間には遅くなる場合があるので注意が必要です。

  • 平日の通勤時間帯(朝7~9時、夜18時~19時)
  • 昼休み(12時~13時)
  • 節目の時期(新年など)

携帯各社による端末代金の割引が受けられない

ドコモなどの大手キャリアでスマホを購入すると、毎月かかる費用としては通信料と端末代となることが多いと思います。しかも、その端末代も割引を受ける場合があります。

一方、格安SIMを販売している業者から格安SIMを購入する場合は、既にお持ちの端末を用いるか、端末を自分で購入する必要があります。なので、端末を購入する場合は、端末費用の割引を受けることができません。

もっとも、iPhone8のような最新で高額な端末ではなく、「Zenfone 5」などの3万円程度で買える端末も多くあります。なので、格安SIMを使うに際して、そちらを購入すればより安く携帯代金を抑えることができます。

携帯各社公式のメールアドレスが使えない

格安SIMに乗り換えると、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」などの携帯各社公式のメールアドレスが利用できなくなります。そのため、携帯各社公式メールによる認証を求められるサービスに登録できなかったり、携帯各社公式メール以外の受信を拒否している人とメールができないというデメリットがあります。

ただし、最近はキャリアメールでしか認証ができないサービスは少なくなっており、主な連絡手段もメールからLINEやFacebookへと移り変わりつつあるので、以前ほどキャリアメールが必要となる場面は多くありません。

実際には、一部の格安SIM会社が提供するメールアドレスやGmail・Yahooメールなどのフリーメールアドレスで十分でしょう。

格安SIMはどんな人にオススメか

LINEで通話通信ができれば十分な人

大手キャリアと格安SIMの一番の違いは、大手キャリアにはカケ放題のプランがあり、格安SIMには「カケ放題」のプランがないことです。
なので、LINEで通話通信できればいい人には格安SIMがオススメです。

一方、仕事などでカケ放題プランに加入する必要がある人には格安SIMはオススメできません。

具体的には、例えば親が子どもと連絡を取りたいというためだけの理由で子どもにスマホを持たせる場合は、格安SIMで十分です。

大量の高速データ通信をしない人

前にも書きましたが、格安SIMの場合は大手キャリアと違って通信速度が遅くなる場合があります。そのため、大量の高速データ通信をする人には格安SIMはオススメできません。

具体的にはメールやLINE程度であれば格安SIMで十分です。他方、動画をサクサク見たいという人には格安SIMはオススメできません。

最新の機種でなくても大丈夫という人

最新機種を使う場合は、大手キャリアだと端末代の割引を受けることができ、しかも端末代を分割で支払うことができます。

他方、格安SIMの場合、大手キャリアで受けることのできる端末代の割引を受けることはできません。なので、2年毎に新しい最新機種が使いたいなどの人には格安SIMはオススメできません。

まとめ

通話をしなければならない人や、大手キャリアの高速データ通信でなければ嫌であるという人や、最新機種を使いたいという人以外は格安SIMがオススメです。

最近は、格安SIMの購入者が激増しており、約2割の方が格安SIMを利用しています。この機会にあなたも格安SIMを検討してみてはいかがでしょうか?

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